動脈硬化 アルコール

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動脈硬化を予防するアルコールの効果とは!?適量の飲酒なら百薬の長!

健康の話になると必ずと言っていいほど話題になるのが「喫煙」と「飲酒」です。ところが「喫煙」は、誰でもが一致して「百害の長」ということで話はまとまります。しかし「飲酒」となると「百害の長」「百薬の長」とに意見が分かれてしまいます。意見が分かれる理由は、飲み方飲む量の違いにあります。

 

 

 

実は、動脈硬化とアルコールとの関係についての多くの研究で、動脈硬化に良い効果をもたらすか悪い影響を与えるかは、飲み方や飲む量によって大きく異なることが判明したのです。アルコールを毎日適量だけ飲むと、動脈硬化を予防することが明らかにされています。飲酒によるアルコールの摂取と動脈硬化との関係について、詳しくお伝えします。

 

 

アルコールの功罪(善と悪)

 

アルコールを吸収すると全身に広がるため、体のいたる所でさまざまな功罪(善と悪)を引き起します。アルコールの多量摂取は、健康にさまざまな悪影響をもたらします。脳神経を麻痺させ意識障害や運動機能の障害、肝機能を阻害してエネルギー代謝活動の低下を招き、脂肪肝・肝硬変をはじめとしてさまざまな循環器系疾患を促進させます。

 

 

 

しかしアルコールの摂取が適量であれば、健康にさまざまな良い効果をもたらしてくれます。脳神経を適当に刺激して気持ちをリラックスさせる効果や、血管を拡張し血液の流れを促進する作用や血中の「中性脂肪(トリグリセド)」や「悪玉(LDL)コレステロール」を減らす作用で、動脈硬化の危険因子を排除してさまざまな循環器系疾患を予防する効果が期待できます。

 

 

アルコールの動脈硬化に影響する作用

1.アルコールの摂取量と循環器系疾患の関係

近年の世界各国における大規模な疫学研究のよって、飲酒によるアルコール摂取量と循環器系疾患には、深い相関関係があることが判明してきています。特に注目されているのが「米国ガン学会の研究データ」です。

 

 

 

この研究データによれば、アルコールの摂取量が増えるほど、飲まない人に対してのあらゆる因子による死亡率が高まっています。事故死はもちろんのこと脳血管障害やガンなどについて危険度が高くなっているのです。

 

 

 

ところが動脈硬化と関係のある心筋梗塞や狭心症などの虚血性心臓病については、アルコールの摂取量に関係なく、飲まない人よりも死亡率が低く抑えられているのです。同じ動脈硬化と関係のある脳梗塞などの脳血管障害は、少量のアルコール摂取段階では、飲まない人よりも死亡率は低く抑制されていますが、アルコール量が一定を増えると急激に死亡率が上昇しています。

 

 

2.アルコールの摂取量と高血圧との関係

近年の多くの研究で、アルコールの摂取量が多いほど血圧の平均値は高くなり、高血圧症になるリスクも高まることが明確になっています。いっぽうで少量のアルコール摂取では、血管が拡張されて血圧は低下することも分っています。

 

 

 

アルコールの吸収で血圧が上昇する理由としては、「血管の収縮反応が高まる」ことや、「興奮系の交感神経の刺激による脈拍数の増加」や「高血圧の原因となる血中のナトリウム濃度を引下げる腎臓のマグネシウムやカルシウムの不足」などが考えられます。

 

 

3.アルコールの摂取量と脂質異常症との関係

アルコールの摂取は、動脈硬化を促進させる脂質異常症に、大きく悪と善の相反する作用で関与します。悪の作用では「中性脂肪(トリグリセリド)を増やす」ことで、善の作用では「善玉(HDL)コレステロールを増やす」ことです。

 

 

アルコールは「中性脂肪(トリグリセリド)」を増やす

血中の「中性脂肪(トリグリセリド)」が増えると、動脈硬化を促進させ心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患や脳梗塞などの血管性疾患を引き起こすことになります。多量飲酒においては、食事に伴う脂肪の過剰摂取だけではなく肝臓で生成される中性脂肪を増加させます。

 

 

 

肝臓における「中性脂肪(トリグリセリド)」の合成は、アルコール摂取量に比例して増加します。多量のアルコール摂取によって過剰合成された中性脂肪は、肝臓にそのまま蓄積されて脂肪肝となるほか、血液中に放出されて「トリグリセリド症」という脂質異常症を招きます。

 

 

アルコールは「善玉(HDL)コレステロール」を増やす

飲酒においては、アルコールの摂取量に関係なく「善玉(HDL)コレステロール」を増やす作用があります。善玉コレステロールが増えると、動脈硬化の危険因子である「悪玉(LDL)コレステロール」の増加を抑制します。

 

 

 

つまり“適量の飲酒”であれば、アルコールの作用によって「中性脂肪(トリグリセリド)」の合成を少量に抑制」することから、「血圧の上昇を抑制する効果」「善玉(HDL)コレステロールを増加させる効果」が同時に得られ、動脈硬化の予防に百薬の長となる所以なのです。

 

 

過度の飲酒は動脈硬化を促進する

 

 

 

近年におけるアルコールの摂取と生活習慣病の関係などの研究で、健康への功罪(善と悪)は、アルコールの摂取量によって大きく変わることが明らかになっています。

 

 

 

アルコールの作用は多様多彩で、血管を拡張したり収縮したり、血圧を上げたり下げたり、心臓の働きを強めたり弱めたり、血中のコレステロールを増やしたり少なくしたり、相反する作用があります。

 

 

 

このような健康にとって善悪となるアルコールの作用は、飲酒によるアルコールの摂取量と大きく関係しているのです。一日にどれくらい飲むのか、毎日飲むのか、長年飲み続けているのか、また個人の体質などによって異なるとされています。

 

 

過度のアルコールと脂質異常症

過度のアルコール摂取では、血中の「中性脂肪(トリグリセド)」と「悪玉(LDL)コレステロール」を増やし、「脂質異常症」を招く原因となります。

 

 

 

脂質異常症は、動脈硬化を進行させる最大の危険因子となります。血液がドロドロで流れにくくなり、血管壁に傷をつけてしまいます。その傷口から悪玉(LDL)コレステロールが侵入してプラーク(脂肪塊)や血栓を作り、動脈硬化を促進させてしまうのです。

 

 

過度のアルコールと高血圧症

少量のアルコール摂取では、一時的に血管を拡張して血圧を下げる効果がありますが、血圧の上昇はアルコールの摂取量と正比例することが分かってきました。長年の多くの研究で、一日の飲酒量が多いほど、また長い間飲み続けているほど、血圧の平均値は高くなり、高血圧症になるリスクも高まることが明らかにされたのです。

 

 

 

高血圧は、血管壁に圧力を加えて傷を付けたり、動脈硬化がある程度進行してできた血栓(かさぶた)を剥がして流したり、血管に詰まらせたり、狭くなった血管を破裂させたりします。高血圧は動脈硬化をさらに進行させる危険因子となります。

 

 

適量の飲酒は動脈硬化を予防する

 

アルコールの摂取と生活習慣病の関係などの研究が進むにつれて、“適量の飲酒”では動脈硬化が原因となる心筋梗塞や狭心症や脳梗塞などの血管性疾患の予防効果があることが判明してきました。

 

 

 

“適量”とは、「アルコールの1日の摂取量が30ml以下」のことです。この量は「日本酒であれば1合程度」「ビールであれば大びん1本程度」に相当します。たまに多く飲んだり飲まなかったりするよりも、「毎日コンスタントにこの適量を飲み続ける」ことが最も効果的であるとされています。

 

 

適量のアルコール摂取と血管拡張作用

アルコールの分解過程で生成される、悪酔いの原因となる「アセトアルデヒド」という物質には、血管を拡張して一時的に血圧を下げる効果があります。しかしアルコールを多量に飲み続けると逆に血管は収縮し、アルコールの摂取量が多くなるほど血圧は高くなってしまいます。

 

 

 

つまりアルコールの摂取を適量に抑えれば、血管拡張作用により血流を良くして高血圧症の予防になるほか、動脈硬化の予防効果も期待できるということになります。

 

 

適量のアルコール摂取と血中脂質低下作用

アルコールにはその摂取量に関係なく、「善玉(HDL)コレステロールを増やす作用」があります。善玉コレステロールが増えると、血管壁に侵入してプラーク(脂肪塊)や血栓(かさぶた)を形成する悪玉(LDL)コレステロールを減らすとともに、血中の脂質濃度を低下させて脂質異常症を防止します。

 

 

 

さらに、アルコールの摂取量に比例して増加する「中性脂肪(トリグリセリド)」は、アルコールの摂取量を適量に抑えることで、肝臓での「中性脂肪の合成を抑止」することができます。つまり適量のアルコール摂取は、動脈硬化の危険因である、血中の脂質濃度を低下させる効果が期待できるのです。

 

 

適量のアルコール摂取と血液凝固抑制作用

最近の研究で、アルコール分解過程で生成される「アセトアルデヒド」には、血小板凝集抑制作用があり、血液を固まりにくくして、血栓の生成や血管の詰りを防止することが明らかになっています。いっぽうで出血の危険性は高まってしまいます。

 

 

毎日飲む適量のビールで動脈硬化を予防する

 

適量のアルコールの摂取が、動脈硬化の予防に効果があることを説明してきました。最近の多くの研究で、「毎日500ml程度のビールを飲む」と、動脈硬化をはじめとしたさまざまな生活習慣病に予防効果があることが判明しています。

 

 

ビールの動脈硬化の予防効果

国内大学の研究チームをはじめとして、世界各国における「ビールと生活習慣病との関係」についての多くの研究で、ビールに含まれる有効成分に「動脈硬化の予防効果」があることが、次々に明らかにされています。

 

 

 

『毎日適量のビール(中ジョッキ1杯分(400ml))では、心臓疾患のリスクが31%減少する』という実験結果もあります。適量のビールであれば、血管の健康を保つ善玉コレステロールを増やし、逆に動脈硬化を促進させる悪玉コレステロールを減らす効果があるようです。

 

 

ビールの原料ポップの有効成分

ビールや発泡酒の着色や苦味の成分として使用されるホップは、つる性の植物で「イソフムロン」「キサントフモール」などのポリフェノール類を含んでいます。もともとこれらのポリフェノール類には、強い抗酸化作用があることは広く知られています。

 

 

 

しかしビールの原料であるホップの含有成分「イソフムロン」や「キサントフモール」には、「血中脂質低下作用」「血圧降下作用」があることが多くの研究で明らかにされ、「動脈硬化予防作用」があることも確認されたのです。

 

 

 

ホップの含有成分の持つ強い抗酸化力で、血中のコレステロールの“酸化”を防止して、「悪玉(LDL)コレステロール」の増加を抑制し、逆に「善玉(HDL)コレステロール」を増加させることが主要因ではないかと考えられます。

 

 

ポップ有効成分の血中脂質低下作用

国内の多くの大学の研究チームが、ハムスターなどの動物を用いた実験で、ホップの有効成分と脂質代謝の影響度に関する研究成果を発表しています。

 

 

 

これらの多くの実験結果から、ハムスターなどの動物に脂肪やコレステロールが多く含まれた飼料を与えて飼育しても、ホップの有効成分(イソフロムンやキサントフモール)を同時に与えたグループでは、肝臓での中性脂肪やコレステロールの生成が抑制され、『血液中の善玉(HDL)コレステロールが増加する』ことが明確になっています

 

 

ポップ有効成分の血圧降下作用

ある大学の合同研究チームの研究で、ヒトとラットの両方の実験において、ホップの有効成分には、「血管の弛緩作用」「血圧の降下作用」があることが確認されています。

 

 

 

血糖値が高めの45~65歳の男女10名に、ホップの有効成分を12週間摂取してもらう試験を行った結果、8週目以降から「収縮期血圧(最高血圧)に低下傾向」が観察されたことが確認されています。いっぽう同じホップの有効成分をラットに与えて、血管の変動を計測した実験結果において、「血管の弛緩作用」があることが明確にされています。

 

 

ポップ有効成分の動脈硬化予防作用

ある大学の合同研究チームの研究で、動脈硬化の中でも最も多く発生する「粥状(じゅくじょう)硬化」とホップ有効成分による抑制作用を調べるマウスの実験において「動脈硬化の進行を抑制する作用」があることが判明しています。

 

 

 

動脈硬化の症状を持ったマウスに、脂肪とコレステロールを多く含む飼料と同時にホップ有効成分を加えて、10週間後の経過を観察したところ、ホップ有効成分を加えて与えたグループの方が与えなかったグループと比較して、大動脈の「粥状硬化の面積が縮小」していたことが確認されています。

 

 

まとめ

飲酒は“過度のアルコール摂取”であれば、アルコール摂取量に正比例して、さまざまな生活習慣病を引き起こし死亡率も高くなります。しかし、“適量のアルコール摂取”であれば、動脈硬化を予防し、心筋梗塞や狭心症、脳梗塞や脳出血などの血管性疾患のリスクを引き下げてくれます。「毎日500ml程度のビール」を飲むことが、健康にとって百薬の長となるようです。

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