頸動脈 エコー

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【兆候を早期発見】動脈硬化の進行状態を推測!頸動脈エコー検査の内容

動脈硬化の進行状態を検査する方法にはいろいろありますが、最近では「血管エコー検査」が多く行われています。検査する動脈血管の特定部位に超音波を当てて、その反射波によって得られるデータを画像化してモニターに映し出して診断する検査方法です。

 

 

 

この「血管エコー検査」の中でも特に多く行われるのが、頸部(首筋)の頸動脈を調べる「頸動脈エコー検査」です。最も簡単でしかも高い効果が得られる検査方法です。この「頸動脈エコー検査」について詳しくお伝えします。

 

 

「血管エコー検査」の種類と検査内容

 

 

 

「血管エコー検査」とは、検査する部位に超音波を当てて、血管の状態や血液の流れを調べながら、データを画像化してモニターに写し出して診断する検査方法です。放射線による被曝の心配もなく安全なことから繰り返し検査することができます。また妊婦の方でも安心でき、人工弁やペースメーカーにも影響を与えないことから、動脈硬化の検査として多く利用されています。

 

 

 

動脈硬化の進行状態を調べる血管エコー検査には、調べる動脈の部位によってさまざまな種類があり、検査内容も異なります。どの検査においても超音波を当てる部位にゼリーを塗って検査します。

 

 

心エコー検査

「心エコー検査」では、胸部に超音波を当てて、心臓の大きさや動き、弁の状態や血液の流れを調べることで、ポンプが正常に働いている否かを診断する検査方法です。検査時間は状態によって異なりますが、平均的には約20分程度とされています。

 

 

 

心筋梗塞や心臓肥大や弁膜症、そして先天性疾患などの有無を判断することができます。また疾患が判明した時の治療方法の選択や治療効果の判定、さらに手術時期を決定する際の判断に役立てることができます。

 

 

腹部・腎動脈エコー検査

「腹部・腎動脈エコー検査」では、腹部に超音波を当てて、腹部大動脈や冠動脈や総腸骨動脈(両足へ血液を送る動脈)を検査します。血管の太さ、血栓の有無、血液の流れなどを調べると同時に腎臓の大きさや血液の流れを調べて、動脈硬化の進行状態を診断する検査方法です。検査時間は状態にもよりますが、約30分程度とされています。

 

 

 

動脈の血管壁がコブ状になった動脈瘤は、大きくなって破裂することがあるので、早期発見が重要になります。動脈瘤の有無や血管の狭窄や血栓の存在などを調べます。

 

 

下肢動脈エコー検査

「下肢動脈エコー検査」では、足全体に超音波を当てて、足の付け根から足先に走る動脈の、血管の太さや血栓の有無や血液の流れなどを調べて、動脈硬化の進行状態を診断する検査方法です。検査時間は状態にもよりますが、約30分程度とされています。

 

 

 

血管の狭窄や閉塞の有無や動脈瘤や血栓の有無などを調べます。足はある程度動脈硬化が進行すると症状が現れやすく、歩行中に足が痛くなり少し休むと楽になる症状を「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」と言います。また足先が赤紫色に変色し冷え症になるなどの症状も現れます。この検査は閉塞性動脈硬化の発見に役立ちます。

 

 

頸動脈の重要性

 

 

 

「頸動脈」は、首の左右に走っている太い動脈血管で、脳の血管へ血液を送る大切な役割を果たしています。この頸動脈の血管には、首の上部で「内頸動脈」と「外頸動脈」とに分かれる「頸動脈分岐部」があります。

 

 

 

この「頸動脈分岐部」には、血流が勢いよくぶつかることで、「アテローム(脂肪塊)」が最もできやすい部位となっています。このアテロームが大きくなり頸動脈の血管の内腔が狭くなると「頸動脈狭窄症」となり、アテロームにできた血栓(かさぶた)が剥がれて、脳内に流れ着き、脳内の細い血管を塞いで脳梗塞を引き起こしてしまいます

 

 

 

重篤な脳の血管疾患を早期に予防する目的においても、頸動脈の動脈硬化の進行状態を把握しておくことが非常に重要です。また頸動脈において発生頻度の高い「アテローム(粥状)硬化」は、どの部位の動脈においても発生しやすく、全身の動脈における動脈硬化の進行状態を推測する上でも、重要な検査部位であると評価できます。

 

 

最も効果的な「頸動脈エコー検査」の内容と効果

 

 

 

動脈の主要部位を調べる「血管エコー検査」の中でも、特に重要視され最も多く利用されている検査方法が「頸動脈エコー検査」です。動脈硬化の進行状態を評価する検査方法として、人間ドックをはじめ、循環血管内科、脳神経外科、糖尿病専門科などの外来でも広く活用されています。

 

 

 

「頸動脈エコー検査」では、首の表面近くにある「頸動脈」に超音波を当てることで動脈硬化の詳細な検査に適しているとされています。さらに頸部の動脈は、脳血管に血液を送る重要な血管でもあり、頸動脈における動脈硬化の進行状態は、脳梗塞や心筋梗塞の発生の可能性を事前に予知する意味でも調べておく価値が非常に高い部位だと言えます。

 

 

頚動脈エコー検査とは

「頚動脈エコー検査」では、首の部分にプローブと呼ばれる超音波機器を当て、超音波の反射波から得られるデータを画像化してモニターに写し出すことで、頸動脈の内部状態を視覚的に調べます。

 

 

 

この検査では特に、「頸動脈の壁の厚さ」「頸動脈の内腔の広さ」や、「頸動脈を流れる血流の速さ」などを調べます。頸動脈の壁が分厚くなったアテロームの存在や頸動脈血管の内腔の狭窄を調べて動脈硬化の兆候を早期に発見することが可能になります。

 

 

頸動脈エコー検査の検査項目と内容

1.血管壁の厚さの検査

「頸動脈の血管壁の厚さ」を観察して、動脈硬化の進行状態を調べます。血管壁は、第1層(内膜)、第2層(中膜)、第3層(外膜)の3層構造になっています。第1層と第2層を「内中膜複合体(IMC)」と呼び、その厚さ(IMT)を計測します。

 

 

 

IMCの厚さ(IMT)は健康な人では、1.0mm以下とされており、1.1mm以上になると動脈硬化の進行が疑われます。IMCは加齢とともに肥厚するとされ、特に高血圧、脂質異常症、糖尿病などの人はIMC肥厚を加速させる危険因子を抱えているといえます。

 

 

2.血管の詰り具合の検査

「頸動脈の血管の内腔」を観察し、「血管の狭窄度合いや詰り具合」などを調べて、動脈硬化の進行状態を診断します。頸部(首)の左右を走る総頸動脈の血管の直径は、健康な人では5.0〜9.0mmとされています。

 

 

3.血管内壁のアテロームの検査

「頸動脈の血管壁」を観察し、アテロームの有無やアテロームが存在した場合には、その大きさや形状や内部の状態(傷や硬さ)などを調べます。IMC(内中膜複合体)に1.1mmを超える壁隆起(アテローム)があると、動脈硬化が進行していると診断されます。頸動脈のアテロームは、剥離されてしまうと脳血管を塞いで脳梗塞などの危険因子となります。

 

 

頸動脈エコー検査の重要性

 

「頸動脈」は、動脈硬化の主要因であるアテローム(脂肪塊)が最も発生しやすい部位でもあることから、「頸動脈エコー検査」は、閉塞性動脈硬化症ならびに脳血管疾患、虚血性心疾患などの早期発見や早期予防に極めて有力な検査だとえいます。

 

 

 

また頸動脈で多発する「アテローム性(粥状)硬化」は、どの部位の動脈でも発生しやすいことから、頸動脈でのアテローム硬化の進行程度から、全身の動脈硬化の進行状態を推測・評価することができます

 

 

1.頸動脈は脳血管疾患を誘発しやすい血管

「頸動脈」は、脳の細動脈に血液を送る重要な役割を担っています。しかし頸動脈は、動脈硬化の中でも最も多い「アテローム(粥状)硬化」が多発する部位でもあり、脳の血管疾患の危険因子となります。

 

 

 

動脈の血管壁に中性脂肪やコレステロールなどが蓄積してできたアテローム(脂肪塊)には血栓も生成されます。アテロームは脆くて剥がれやすく、アテロームの破片や血栓が脳の細動脈に運ばれて詰りを起こすと脳梗塞を引き起こしてしまいます。

 

 

 

「頸動脈エコー検査」で、頸動脈の動脈硬化の進行状態を把握しておくことで脳の血管疾患の早期発見と早期予防に役立てることができます。

 

 

2.全身での動脈硬化の進行状態が評価できる

「頸動脈」は、動脈が太い血管であるのに首の表面を走行しているため、「血管エコー検査」を行なう上で非常に詳細に調べやすい位置に存在しています。また全身の動脈血管に共通して多発する「アテローム硬化」を観察することで、全身での動脈硬化の進行状態を評価することができます。

 

 

 

「頸動脈」は、脳に血液を送る重要な血管であるため、「頸動脈エコー検査」による動脈硬化の進行状態で、脳の血管疾患の危険性を予知できます。また頸動脈と心臓の冠動脈は性質が似ており、頸動脈に動脈硬化の進行が確認されれば、冠動脈にも動脈硬化の進行があると推測され、心筋梗塞や狭心症の危険性を予知できます。

 

 

 

また「頸動脈」での動脈硬化の進行状態が高いほど、全身の部位での動脈硬化の進行が疑われることから、「頸動脈エコー検査」は、高血圧症や脂質異常症や糖尿病などの動脈硬化を起こしやすい疾患について、定期的・長期的な経過観察に非常に有用だとされています。

 

 

まとめ

動脈硬化の進行状態を調べる「血管エコー検査」には、いろいろな動脈の部位での検査方法があります。しかし「頸動脈」の血管の状態を調べる「頸動脈エコー検査」は、頸動脈の動脈硬化の進行状態が分かるだけでなく、脳や心臓をはじめとして全身の動脈に発生する動脈硬化の進行状態を推測・評価できることから、非常に有用な検査法だと言えます。

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