動脈硬化 検査

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【リスク回避!】血管の危険度合いを早期発見!動脈硬化の検査を受けよう!

血管が硬直化する「動脈硬化」によって引き起こされる心筋梗塞や脳卒中などは、死に直結してしまう危篤な疾患です。動脈硬化が引き金となって起こる心臓病と脳血管疾患に因る死因の割合は30%を超えています。動脈硬化は自覚症状もないまま突然襲われることから、『沈黙の殺人者』とも呼ばれる危険な症状です。

 

 

 

これらの重篤な疾患のリスクから回避するためにも、自分の血管の状態を把握しておくことは、とても大切です。今では超音波を使った「エコー検査」で、安全で正確に動脈硬化の進行状態を診断することができます。動脈硬化の検査方法や検査内容について詳しくお伝えします。

 

 

動脈硬化の基礎知識

 

 

 

 

 

「動脈硬化」が原因となる病気には、心筋梗塞や狭心症などの心臓病、脳梗塞やくも膜下出血などの脳血管疾患などがあります。これらの疾患はいずれも死亡に直接繋がったり、重篤な後遺症を引きずったりする重大な病気ばかりです。定期的な検査で動脈硬化の状態を把握し、異常が見つかれば早期に適切な治療を受けることが大切です。

 

 

動脈硬化の危険性

「動脈硬化」が原因となる心臓病や脳血管疾患による、死因別死亡の割合は約30%を占めています。厚生労働省の人口動態統計による死因別割合は、1位が癌などの悪性腫瘍で30%、2位が心臓疾患で16%、3位が脳血管疾患で11%となっています。

 

 

 

2位の心臓疾患と3位の脳血管疾患に、高血圧や大動脈疾患などの動脈硬化に起因する死亡を加えると32%程度となり、1位の癌などの悪性腫瘍による死亡の割合を上回ってしまいます。動脈硬化には自覚症状がないために、突然の危険に襲われ死亡率が高くなってしまいます。

 

 

動脈硬化の種類と特徴

「動脈硬化」の種類には、「粥状(じゅくじょう)硬化(アテローム硬化)」「動脈壁硬化(動脈スティフネス)」「中膜硬化(メンケルベルグ型硬化)」「細動脈硬化の4つがあります。この中でも特に重篤な疾患に発展しやすい危険なタイプは、「粥状硬化」と「動脈壁硬化」とされています。

 

 

粥状硬化(アテローム硬化)

「粥状硬化(アテローム硬化)」とは、動脈の血管壁に中性脂肪やコレステロールなどが蓄積して起こる血管内膜の変質のことです。血管内膜面にさまざまな凹凸状の粥腫(アテローム)という塊(かたまり)が発生します。この粥腫(アテローム)が大きくなるにつれ動脈の内腔が狭くなり、血液の流れが阻害されて悪化していきます。

 

 

 

さらに粥腫(アテローム)は脆くて剥がれ落ちやすく、そこに多量の血栓ができて血管内部が塞がれ、酸素供給ができずに組織細胞の壊死(えし)を招いてしまいます。大動脈や動脈などの比較的に太い血管で起こりやすい動脈硬化です。

 

 

動脈壁硬化(動脈スティフネス)

「動脈壁硬化(動脈スティフネス)」とは、加齢や喫煙などによって血管壁の柔軟性を保っている弾性線維(エラスチン)が少なくなることで起こる血管内壁の変質のことです。動脈壁の弾力性が失われて、動脈が蛇行したり、内腔が拡張したり、ときには破裂してしまうこともあります。高齢者に多くみられる動脈硬化です。

 

 

中膜硬化(メンケルベルグ型硬化)

「中膜硬化(メンケルベルグ型硬化)」とは、動脈の血管壁の中膜に「カルシウム」が溜まり硬くなる変質のことです。血管壁の中膜がもろくなり破れることもあります。血中のカルシウム量の増大が原因とされています。心臓近くの大動脈や首・腕・下半身の動脈に起こりやすい動脈硬化です。

 

 

細動脈硬化

「細動脈硬化」とは、血管壁の外膜・中膜・内膜の3層全体がもろくなって、血液中の成分が血管壁に漏れ出して反応変質した状態のことです。主に脳や腎臓や目などの毛細血管の部位で発生しゃすく、血管が破裂して出血することもあります。高血圧や糖尿病の人に多くみられるのが特徴です。

 

 

動脈硬化の検査方法

 

 

 

動脈硬化の検査は「血管年齢を調べる検査」「粥状アテロームを調べる検査」「血管の硬さを測定する検査」とに大きく分けられます。このうちどちらを調べるのかによって検査方法が異なってきます。

 

 

 

「血管年齢を調べる検査」には、「加速度脈拍計」と「脈波加速度計」があります。加速度脈拍計では、指に血流が流れる脈の波形を調べて、血管年齢を計算します。脈波加速度計では、心電図のように手首・足首の血流を調べて、血管年齢を計算します。血管年齢が低いほど、血管に柔軟性があり血管が硬くなっていない状態だといえます。

 

 

 

「粥状アテロームを調べる検査」には、「エコー検査(超音波検査)」「MRI検査」「CTスキャン検査」「内視鏡検査」などがあります。この中でも、放射線を使わず痛みも伴わなくて、しかも外来でも手軽に検査を受けられることから、エコー検査(超音波検査)が最も多く行われています。

 

 

 

「血管の硬さを測定する検査」には、「脈波検査」や「エコー検査(超音波検査)」が行なわれますが、脈波検査よりもエコー検査の方が、正確性が高いとされています。

 

 

 

また「血管内皮機能検査」といわれる、動脈硬化の早期の状態を調べる検査も行われています。これは、動脈硬化の変質が起こる前の状態を調べる検査で、動脈の一番内側にある内皮細胞の機能を調べます。おもに「エコー検査(超音波検査)」で行なわれます。

 

 

超音波による反射波を画像化するエコー検査

「エコー検査」とは、「超音波検査」とも呼ばれる検査方法で、弱い超音波を体に当てることで、臓器や組織にぶつかってできる反射波を画像化して診断します。放射線を使わないことの安全性や傷みを伴わないことや精度の高さなどから、よく使われている検査方法です。

 

 

エコー検査での主な検査部位

「エコー検査」では、主に「頸部の動脈」「腹部の大動脈」について調べます。「頸部の動脈」は、体の表面近くにあるので超音波による詳細な検査に適しているとされています。さらに頸部の動脈は脳に繋がる重要な血管でもあり、また動脈硬化の進行程度は、脳梗塞や心筋梗塞の発生と深い関わりがあることから調べる価値も高いと言えます。

 

 

 

「腹部の大動脈」は、大動脈瘤が最も多く発生する部位となっていることから、エコー検査を行なう価値が高いと言えます。なお早期の動脈硬化の状態を調べる「血管内皮機能検査」では、「前腕部の動脈」を調べます。エコー検査にかかる時間は15~20分程度ですが、検査結果は画像データの解析をコンピューターで行なう必要があるため数日を要します。

 

 

エコー検査ができる医療機関

腹部の大動脈や頸部の動脈(粥状硬化)のエコー検査は、大学病院や総合病院、循環器科や脳神経内科・外科などの病院やクリニックなどで受けることができます。しかし動脈壁硬化(動脈スティフネス)検査や血管内皮機能検査では、特殊な装置が必要とされるため、検査機関が限定されているので問い合わせが必要です。

 

 

四肢の血圧を同時測定するABI・PWV検査

 

 

 

「ABI検査」「PWV検査」では、手足四肢の血圧を同時に測定して、手と足との血圧を比較したり脈波の伝わり方を調べたりして、動脈硬化の進行の程度を数値化して診断します。この検査を行うことにより動脈硬化の進行の程度や早期の血管障害を検出・診断することができます。

 

 

 

ベッドの上で仰向けになった状態で、腕と足首のそれぞれ両側に血圧計の帯と心電図の電極と心音マイクを装着して、ABI検査とPWV検査を同時に行います。検査の所要時間はおおよそ5分程度とされています。

 

 

ABI検査の方法と内容

「ABI検査」では、足首と上腕の血圧を測定して、その血圧の比率である「足関節上腕血圧比」を数値化して診断します。血圧の比率は『足首収縮期(最高)血圧÷上腕収縮期(最高)血圧』で計算し、この測定値が0.9以下の場合は、「粥状(アテローム)硬化」の進行による動脈硬化が疑われます。

 

 

 

動脈硬化が進行していない健康な状態では、横に水平になった状態で両腕と両足の血圧を測定すると足首のほうがやや高い値を示し、ABI測定値は1.0以上になります。しかし、動脈に狭窄や閉塞などの血管の詰りがあると、ABI測定値が1.0未満となってしまうのです。

 

 

PWV検査の方法と内容

「PWV検査」では、心臓の拍動(脈波)が動脈を通じて手や足に届く「脈波伝播速度」を測定して診断します。両腕と両足の4箇所のセンサー間の距離と脈波の到達所要時間を計測し、『両センサーの距離÷脈波の到達所要時間』という計算式で算出された数値が高いほど動脈硬化が進行していることを意味します。

 

 

 

PWV検査の測定値が13.5以上になると動脈硬化が進行していると診断されます。動脈壁が厚くなったり硬くなったりすると動脈壁の弾力性がなくなり、脈波が伝わる速度が速くなるとされているからです。

 

 

両腕・両足首の血圧と脈波を測定するCAVI検査

 

「CAVI検査」では、仰向けに寝た状態で両腕・両足首の血圧と脈波を測定して診断します。心臓から足首までの距離を測り、心臓と足首での脈波の時間差から、まず脈波速度を割り出し、コンピューターが血圧を加味して「心臓足首血管指数」を計算します。この検査では、主に「動脈の硬さ」「血管年齢」を測定します。

 

 

動脈の硬さの測定

「CAVI検査」では、コンピューターが算出した「心臓足首血管指数」によって動脈の硬さを診断します。動脈硬化が進行しているほど「心臓足首血管指数」は高くなり、9.0を超える人の約半数が脳動脈や冠動脈に動脈硬化を発症しているというデータがあります。

 

 

血管年齢の測定

「血管年齢」とは、血管の老化の状態を示す数値で、血管の動脈硬が進行しているほど血管年齢が高くなり、それほど動脈硬化の進行がみられなければ血管年齢は低くなります。

 

 

 

同じ性別や同じ年齢での健康な人たちにおける、「心臓足首血管指数(CAVI)」の平均値と比較すると「血管年齢」が分かるようになっています。心臓足首血管指数が9.0未満であったとしても、血圧年齢が高ければ動脈硬化の進行のスピードは速くなると考えられています。

 

 

まとめ

動脈硬化が進行すればするほど、死亡リスクの高い心臓疾患や脳血管疾患を発症する確率が高まります。しかも動脈硬化の進行には自覚症状がないことから、突然の危篤な疾患に襲われてしまうことが多いとされています。定期的に早期段階での検査を行なうことで動脈硬化の進行を予防することがとても大切です。

 

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